多種多様なバナナ達

カンボジアに住み始めたばかりの頃は、食べ物に関して毎日戦いに敗れる試練の日々が続いた。美味しいのか不味いのか分からないため、
とりあえず現地の人が食べてる物を自分の口に入れ、確かめてみる。この方法で連戦連敗の日々が続き、悩み、苦しみ、正直食事の楽しさがわからなくなっていた。
その壁を超えた向こう側に「楽しさ」を見出すことになるのだがそれはまだ先の話だった。
ここ、カンボジアで出現頻度が高いフルーツがバナナ。
日本で言えばバナナは甘くて美味しくてスイーツなんかで使われたり、プリンの上に綺麗に飾られたりするけど、ここではバナナは万能な
カメレオン?もしくは、隠れんぼのプロ?と呼びたいくらい神出鬼没。形を変えて身を潜め、食べ進めると中身はバナナなんてことは何度も経験した。
第一外の露天に吊るされてるバナナの皮は、排気ガスや車やバイクが走った後の砂埃から中身を守るために厚いのかもしれないと錯覚してしまうくらい表面の皮は汚染されてる
カンボジアの都会から田舎までバナナは沢山売られてるが、不思議なことにカンボジア人がバナナをムシャムシャ食べてる姿は見た事がない。と言う事は、やはりカメレオン化した変身バナナ紹介を。
①日本で串に刺さってるバナナと言えばチョコバナナ。可愛く色とりどりのチョコでデコられたチョコバナナはお祭りの定番。
しかし、こちらカンボジアでは、串に刺さってるバナナと言えばなんだか良く分からない皮に巻かれた焼きバナナ。
皮は硬くて噛んでいくごとに、何だこれ?何だこれ?の疑問と、後から付いてくる謎の皮巻きバナナの不味さが口の中に広がって、
どう考えても間違ってるバナナデザートが屋台で売られてる。
続く